院長ブログトップ ≫ Archive: 28. 4月 2011

2011年4月28日 のアーカイブ

「アサーティブネス」とは「自己主張すること」です。これは対人関係においてストレスをためないようにするコミュニケーション技術です。自己主張と言っても相手に自分の意見をごり押しすることではありません。「誠実」「率直」「対等」「自己責任」の4つの軸をふまえて相手との関係を冷静に客観的にとらえて相手の言動を誤解しない、自分の考えや意見をその場できちんと相手に伝えることです。うつ病になりやすい病前性格のひとつに「メランコリー親和型性格」というものがあります。真面目で几帳面で責任感が強く自分よりも他人を優先して気を遣い無理な業務を振られても「無理です」とか「出来ません」と相手に言うことが出来ずに引き受けて後から悩むような性格です。このような場合、もしその場できちんと無理なものは無理と断ることが出来たらどうでしょうか?その場においては確かにバツが悪くて相手から文句を言われるかもしれません。しかし長期的なビジョンで考えれば自己限界をきちんと相手に伝えることで自分自身の心身の健康状態を維持しメンタル不全に陥ることを予防できるのです。このように自分も相手も尊重しながらお互いに謙虚な姿勢でお互いの言動を誤解されないようにきちんと礼節を持ちながら自己主張していくことは日常生活や職場における対人コミュニケーションのストレス予防において非常に重要なことであると思います。

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