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時と場所を選ばず動悸や不安の発作を起こす「パニック障害」から、満員電車や狭い会議室等の苦手な閉鎖空間に限定して動悸や不安の発作を起こす「パニック障害を伴う広場恐怖症」、また嘔気や身体愁訴が中心の不安発作「身体表現性障害」や下痢などの腸症状が中心の「過敏性腸症候群」等もあり、最初に診断を確定し、それに応じた治療計画をひとりひとり立てていかないと治療は難航しがちです。薬物療法も「根治療法」と「対症療法」に大別されて、患者さんに治療内容をよく理解してもらった上で慎重に選択していくことになります。「また発作が起こったらどうしよう・・・」という「予期不安」に対しては「行動療法」を日常生活の中で自分で日々実践することが重要で、この指導を短時間の外来時間内で実施していくのか、個人の特性に「認知のゆがみ」があったり「性格上あるいはトラウマ的に不安恐怖が強い」場合は、「認知療法」や「心理カウンセリング」を別途併行する必要性も出てきます。いずれにしても患者さんご自身が確かな知識を持ってどのように病気と向き合っていくのかが大事だと思います。

メンタルヘルス田井クリニック 田井 良輔    http://www.taiclinic.com

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「パニック発作が1回起こってもパニック障害とは限らない」と以前にも簡易診断の問題点を書きましたが、今回は実際の治療内容と重症度判定について書きたいと思います。「パニック障害」あるいは「パニック障害を伴う広場恐怖症」と精神科専門医に診断された場合はご本人の治療同意が得られれば薬物療法が治療の第一選択となります。パニック発作の根治療法にはSSRIによる計画的な薬物療法が行われ一定期間の内服と定期外来通院を継続することで発作が再燃するリスクは低くなります。SSRIの不安障害に対する保険適応が認可される前は抗不安薬の対症療法が漫然と行われて内服期間も治療寛解の有無もケースバイケースでしたが、現在は根治療法が確立しているのでそのリスクは少ないと言えるでしょう。ただしあくまでもSSRIによる薬物療法は不安発作の除去であって「パニック障害を伴う広場恐怖症」の場合の苦手環境(満員電車等)で発生する予期不安(また起こったらどうしようという不安)は行動療法(暴露訓練・エクスポージャー)を併用しないと症状は改善しません。つまり予期不安もきちんと除去するためには日常起こった出来事を定期外来通院の精神療法で毎回適宜医師にフィードバックしていく必要があります。またもう一歩踏み込んで認知行動療法(CBT)を併用すればさらに治療効果は上がりますが、これは当院では保険外対応となるため、医師が実施可能と判断し患者さんが希望する場合のみカウンセラーが別途実施しています。最後に当院では初診時にパニック発作の重症度判定検査(保険診療内であれば無料)を他の心理検査(一部保険適応)と併行して実施しています。もちろん国際標準の検査であり初診時にパニック発作の重症度を見極めるだけではなく治療経過や寛解時にも症状の改善程度が客観的に判断できるので患者さんにとっても有用性が高いです。現代の精神医学的に確立された診断や治療できちんと受けて症状の改善具合をご自身で客観的に把握されることは非常に重要なことであると思います。

メンタルヘルス田井クリニック www.taiclinic.com

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学生時代に授業中に国語の朗読や音楽の独唱をしーんとした教室で先生や同級生が耳を澄ます中で行ったことはありますか?元々目立ちたがり屋や社交的な性格で喜び勇んでうまく出来た方もいらっしゃると思いますが、先生に急に指されて緊張しすぎたり胸がドキドキしたり手足がふるえて声がうわずってしまい非常に恥ずかしい思いをした方もいらっしゃると思います。このような失敗体験も「学生時代の淡い想い出」になっていれば良いのですが、その後も人前での発言機会で緊張がひどく職場や学校で日々困っている方がいらっしゃると思います。「自分はもともと気が弱いんだ・・・」と性格の問題にしている方もいますが、苦手意識を持つ好まない状況での言動の緊張感は誰にでもあるものです(正常反応)。ただし苦手な環境下で手足がぶるぶる震える、声が震えてうまく発言できない、心臓がバクバクして頭が真っ白になる・・・このような強い緊張感やパニック症状を呈する場合は「社会不安障害(対人緊張症)」を疑う必要があります。この場合は「性格の問題」ではなく「大脳扁桃体(人間の不安や恐怖をつかさどる中枢)の過敏状態」を呈していて、失敗体験や恐怖体験をきっかけに苦手な状況下に遭遇すると簡単にパチンとスイッチが入り自律神経発作が起こるようになってしまったのです。これは「脳の代謝異常の病気」です。また職場で電話を受けることが出来ない、人前で字を書くと手が震えてしまい困る(書痙)、喫茶店やレストランでコーヒーカップを持つと手が震えてコーヒーをこぼしてしまう・・・健康な人から見たらまさか?と思うような症状ですが、これらの症状をお持ちの方も同様に非常につらくて日々の生活にとても悩んでいます。心療内科の受診には抵抗があるかもしれませんが、病気や治療の内容をわかりやすく説明してくれる精神科専門医に受診されることをお勧めいたします。

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みなさんはパニックになったことはありますか?日常生活の中でもお財布を落としてしまったり家の鍵や携帯電話をなくしてしまったり非常にあわててしまい思考が混乱して胸がどきどきしたり冷や汗が出て部屋の中を訳もなく歩いてしまったり中にはショックのあまり貧血で倒れてしまったり過呼吸になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。このような状態は精神医学的にはパニック状態というのですが、パニック発作が1回あったから即パニック発作と診断がつくわけではありません。根拠のある原因に基づいてパニック発作を起こすことは正常な生体防御反応(正常)です。これに対して何も根拠がなくいつでもどこでも時や場所を選ばずに頻回にパニック発作を起こすものをパニック障害といいます。また特定の場所(満員電車や車の渋滞や閉鎖空間や人混みや身動きのできない映画館や美容院等)においてのみパニック発作を頻回に起こすものをパニック発作を伴う広場恐怖症(狭義のパニック障害)といいます。この場合回避行動(苦手な場所を自分から避ける)や予期不安(またここで発作が起きたらどうしようと不安になる)を伴うことが多いです。またパニック発作があってもパニック障害ではない精神科関連疾患の2次的な症状としてみられるケースも多く安易な診断は治療の方向性を見失います。パニック障害は精神科専門医がきちんと鑑別診断して学会や研究班のガイドラインに則した我流ではないきちんとした治療内容を患者さんにわかりやすく説明して安全に提供することが精神科医療機関の責務であると思います。

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